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2014/10/10

ピンク・フロイド、20年ぶりのニューアルバムが最後の作品に

 ピンク・フロイドの20年ぶりとなるニューアルバム『永遠(TOWA)/THE ENDLESS RIVER』は、1994年の『対(The Division Bell)』制作時のセッションから成る18曲入りの2枚組で、11月10日に全米リリース(日本盤12日予定)される。

 しかし最新情報によると、ギタリスト兼ボーカリストのデヴィッド・ギルモアが言うには、今作がピンク・フロイドにとって最後のオフィシャル・アルバムになるというのだ。ギルモアはBBC(ガーディアン紙を介して)に対し、「リック(リチャード・ライト)は逝ってしまった。我々が出せるのはこれが最後だよ。これに続くものはないと確信している。それに妻のポリーは、それ(最後の曲「ラウダー・ザン・ワーズ」)が歌詞的にとても引き際にあった内容だと思っているんだ。我々が共にある、もしくは共にあったことを表した内容だとね」と語っている。

 ガーディアン紙によれば、ギルモアは同アルバムについて、世間、メディア、バンド自身がその才能を高く評価していたリチャード・ライトに捧げたものであると話しているようだ。ピンク・フロイドのキーボード奏者だったライトは、1965年結成当時のオリジナル・メンバーであり、後に2枚以上のアルバムのために復帰したものの、1979年に脱退。2008年に65歳で他界した。ギルモアはライトについて、「いつも具体的な締め切りを彼に与える必要性がなかった。人はそれぞれ全く違ったやり方で仕事に取り組むもの。それを理解しなければ、誰も彼の力を十分に引き出せないと思う」と話している。

 なお、『永遠(TOWA)』には、「Talkin' Hawkin」で物理学者のスティーヴン・ホーキング博士がゲスト参加しているとのこと。1985年にバンドを脱退したオリジナル・メンバー、ロジャー・ウォーターズの参加はない。

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