2014/08/19
デビュー30周年を記念し、ベストアルバムリリースや、ツアーを開催。そして【サマーソニック2014】への出演を経て、8月、9月に東京、大阪で初のフルオーケストラ公演を行う浜田麻里。進化する音楽への挑戦を続けるロッククィーン浜田麻里が、今回のシンフォニックコンサートについて語ってくれた。
・ハードロックからポップスなど音楽ジャンルに拘らない活動してきましたが、30周年を経て自身をどのように評価していますか?
「正直すごく頑張ったと思っています(笑)。嬉しい事、楽しい事もあったのですが、結構苦しい時期も多かったので。ただ、落ち込んでしまうことがない性格だったので、これまでやってくることが出来たのかも。」
・そんな楽しいこと、苦しいことあったと思うのですが、ご自身のキャリアで“ターニングポイント”と呼べる出来事はありますか?
「第一はアメリカでレコーディングするようになった1987年ですね。そこで制作するスタッフがすべて変わりました。大変でしたが、その後の自分を形成してくれたというか。エンジニアやプロデューサーと毎日過ごした制作期間中に得るものもありましたし、日本とは違う色んな制作の現場を見ることが出来てよかったと思います。」
・初のオーケストラの共演となりますが、どんなライブになりますか?またそのアレンジは?
「リハーサルもこれからなので、まだはっきりと見えてないのですが、名門のオーケストラと共演できるのはシンガーとしての夢の1つだと思います。基本的にアレンジはお任せしていますが、アレンジャーの方も本来のドラムやギターといったヘヴィーなサウンドをどのように表現するか気にして頂いていると思いますし、自分の楽曲たちがどの様に生まれ変わるのか興味もあります。楽しみですね。」
・選曲はどのようにされましたか?
「200曲以上オリジナル曲があるので、まずその中から何曲かチョイスして、音楽監修を担う大友先生、そして編曲家の方々(山下康介氏)に聴いていただき、話し合いながら選曲していきました。」
・50代を過ぎて新しい挑戦しようと思ったきっかけはありますか?
「30周年の前後から自身の気持ちがポジティブになってきたこともありますし、コラボレーションのお話をいただいて、自分が成長出来るきっかけになると思いました。年齢的なものはあまり意識していませんね。運よくまだ喉の調子も良いので、若い頃と変わらない気持ちでやれています。」
・節目の年、テレビ出演などメディア露出も増えましたよね?
「しっかり音楽制作だけをやっていれば良いと思っていたのですが、周囲のスタッフやファンのみなさんからも「もうひと頑張りした方がいいんじゃないの?」と勧められたこともありますね。周年を迎えてファンの方へのプレゼント的な意味合いもありました。」
・反響はありましたか?
「いい意味でも悪い意味でも想定内ではあったのですが、みんなに「やりすぎ」と言われました(笑)。でもやりすぎないとまずいと思いました。テレビは瞬間芸ですし、短い時間でいかに目的を達成するかを考えると。ほんとはもっとやっちゃおうと考えたのですが、そこまでの勇気はなかった(笑)。」
・テレビ出演でも変わらない美貌が話題となりましたが、トレーニングなどその美貌を維持する秘訣はありますか?
「特にしてないですね…。トレーニングもやらないですね。ものぐさなので(笑)。テレビ出演などで忙しかったころはガリガリになったこともありましたが、ここ何年かは自分のベスト体重をキープしています。自炊するのでバランスの良い食事が出来ているのかもしれませんね。ただ、最近2、3か月忙しくてお弁当が続いていて危ないかも…(笑)」
・喉の調子も良いとのことですが。音域も変化はありませんか?
「声域は変わらないですね。自分なりのケアはやっています。30代後半の頃はライブもやっていなかったこともあって、レコーディングの為だけに期間を決めてボイストレーニングをしていました。ライブ復帰をしてから日常的にするようにしています。最近の音源やライブで歴代最高音を出すとか。むしろ高くなっていますね(笑)」
・今回のクラシック公演では歌い方は変えたりするのでしょうか?
「クラシックやオペラのような発声法をやったら面白いかと思ったのですが、これまでの自分らしい声で歌うつもりです。実際にオーケストラの方々の音を体感して考えていきたいなと。」
・普段の浜田さんはバンドサウンド主体のハードなライブが魅力ですが、ライブとはどういった意味合いを持ちますか?また心がけていることはありますか?
「いつもCDを聴いて下さっている方と直接お会いできる、お顔を拝見しながら歌える機会なので気持ちも入りますね。出来る範囲で自分の最高のコンディションを保つようにしています。私の場合、リハーサルを重ねに重ねて緊張しないようにすれば、その場を楽しめる気持ちになります。何か準備で足りないことがあると緊張してダメになってしまうこともあります。」
・オーディエンスの反応はいかがでしょう?
「もちろんすごく重要ですね。最近はお客さんの方が気を使ってくれます(笑)。普段のコンサートでは開演前から盛り上がってくれて、歓声を楽屋で聞いて「やるぞ!」ってなります。」
・今回のクラシック公演だとオーディエンスも反応が難しいかもしれないのですが。
「私もまだきちんとイメージできていないのですが、どう聴いていいかお客さんもわからないですよね。普段とは全然違う気持ちで挑みたいですね。」
・最後に今回のオーケストラとの共演を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
「いつもは自分がプロデュースするステージですが、今回はアレンジもお任せしているので、普段と違う私をお見せ出来ると思います。名門オーケストラとの共演に皆さんがどのような反応をしてくれるのかも楽しみです。」
◎公演情報
【billboard classics Mari Hamada Premium Symphonic Concert 2014】
<東京公演>
2014年8月31日(日)午後5時開演 東京芸術劇場コンサートホール
音楽監修:大友直人、指揮:梅田俊明
管弦楽団:日本フィルハーモニー交響楽団
2014年9月7日(日)午後5時開演 東京芸術劇場コンサートホール
音楽監修&指揮:大友直人
管弦楽団:日本フィルハーモニー交響楽団
<大阪公演>
2014年9月3日(水)午後7時開演 フェスティバルホール
音楽監修&指揮:大友直人
管弦楽団:日本センチュリー交響楽団
info:http://billboard-cc.com/classics/
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