2013/07/01 16:32
3年ぶりのオリジナル・フルアルバム『HEARTBREAKIN’』をリリースしたばかりの土岐麻子が、6月30日、日本青年館にてワンマンライブ【TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin’ (壊れたっていいじゃない。)】を行った。
比較的小さい会場でじっくりと音楽を聴いてもらうスタイルが多かった土岐にとって、ワンマンライブとしては今回が始めてのホール公演となった。
この日のライブは、オープニングでステージに登場した土岐が静寂の中いきなり詩を朗読するという意表をつく演出で幕を開けた。「終電を過ぎた、ひと気のないラフォーレの交差点。そこへ差し掛かるとき、私はいつも何体もの私の幻を見つける。たとえば、ギターを抱えた16歳の私。歩行者天国、ライブハウス、音楽雑誌、シングルCD、深夜のラジオ…全てに憧れをつめて、胸はパンパンだった。何もかもがこわいようで、そのじつ、何もこわくなかった。…」
続いて披露された「トーキョー・ドライブ」の歌詞に通ずる世界観を“言葉”だけでパフォーマンスし一気に観客を土岐ワールドに引き込むと、ツアータイトル通り「今日は壊れますから、私!みなさんも壊れてください!!」とMCで宣言し、ホールライブに相応しいエネルギッシュなステージを披露。アンコールまでニューアルバム収録曲を中心に、「Gift~あなたはマドンナ~」などの代表曲を含む全19曲、2時間半にも及ぶライブで集まった約1,200人の観客を魅了した。
ステージに上がるバンドメンバーは3人。土岐バンドとしてはお馴染みのキーボード・渡辺シュンスケ、ドラム・片山タカズミ。そして今回初めての共演となったベーシストは元マルコシアス・バンプの佐藤研二。「中学生の時に日比谷野音で初めて観て以来、同じステージに立てるなんて夢のよう。」という土岐のラブコールに答え、マルコシアス・バンプ時代から知られるハードな超絶テクニックで土岐を強力にサポートした。
6月12日にリリースされたニューアルバム『HEARTBREAKIN’』は、オリコンアルバムデイリーランキングで自己最高位となる7位(6/11付)を獲得する好調なスタートを切り、自他ともに認める「土岐麻子最高傑作」として高い評価を得ている。今年2013年は、バンドCymbalsの解散後ソロ活動をスタートして10年目に突入した節目の年。これまでは一部音楽通のファンが支持するアーティストというイメージが強かった土岐麻子だが、ソロ10年目にして初のホールワンマンライブの成功、オリコンチャート最高位の獲得と、今まさに乗りに乗っており、旬なアーティストへと進化し続けているようだ。
◎ライブ【TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin’ (壊れたっていいじゃない。)】
6月30日(日)日本青年館 SET LIST:
00.Overture
01.トーキョー・ドライブ
02.Little Prayer
03.heartbreak
04.Awakening
05.Waltz For Debby
06.How Beautiful
07.ロマンチック
08.Skindo-Le-Le
09.TALK SHOW
10.都会
11.プロフィール
12.私の恋と東京
13.COME ON A MY HOUSE
14.It Don’t Mean A Thing
15.読唇術
16.Gift~あなたはマドンナ~
17.Flamingo
En1.Take Me Out To The Ballgame
En2.僕は愛を語れない
Photo:山本倫子
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