2019/04/10
米国・サウスカロライナ州グリーンヴィル出身の若き天才ギタリスト、マーカス・キング率いる"マーカス・キング・バンド"が来日中だ。
2014年の自主リリース盤、2015年のデビュー・アルバムがいずれも本国・アメリカにおいて話題を呼び、さらに昨年10月に発表された最新アルバム『Carolina Confessions』がアメリカ・ビルボード〈ブルース・アルバム・チャート〉で2位を記録するなど、ギター・ロック・ファンを中心に人気を集めている彼ら。日本では【FUJI ROCK FESTIVAL '17】にて初来日を果たし、CRYSTAL PALACE TENTとFIELD OF HEAVENという二つのステージでパフォーマンスを成功させ、苗場の音楽ファンを魅了している。
マーカスの師匠であったウォーレン・ヘインズ、デレク・トラックスらに代表される大御所ギタリストからも絶賛され、今やロック、ブルース、ソウルが融合されたサザン・ロックの若き継承者とも名高い彼らが、4月9日、ビルボードライブ大阪に登場した。
かき鳴らした第一音から放たれる、圧倒的な存在感。超絶ともいえるテクニックと、ソウルフルかつ艶のあるハスキーボイスに、会場から歓声が上がる。「How are you doing?(調子はどうだい!)」そうフロアに呼びかける笑顔はまだあどけなく、少年の面影を残している。それもそのはず、まだ彼は22歳という若さなのである。見たところ客層も幅広く、マーカスと同年代と思われる若者から、その親世代とも言える、かつてのギターキッズたちまで、様々な年代のファンがフロアに集っていた。
圧倒されるのはマーカスの演奏だけではない。バンドメンバーが個性的なプレイを奏でつつも、マーカスの演奏を引き立てながら、グルーヴを生み出していく。絶え間なく続くリズムセッション、ホーンのロングトーン、そこに降り注ぐリフ。マーカスが繰り出すフレーズに応え、時に戦いを挑むかのようにぶつかりながら、センセーショナルなムーヴメントがフロアをかき回していく。
最新作『Carolina Confessions』からのナンバーは勿論、新曲も数多く披露され、まさに現在進行形のマーカス・キング・バンドを体感することができるのは間違いない。あっという間に駆け抜けたパフォーマンス。フロアの電気がついてアナウンスが流れても、若きギターヒーローへの賛辞が鳴り止むことがなかった。
明日4月11日と12日はビルボードライブ東京にて公演が行われる。ぜひ卓越した彼らのパフォーマンスを体感して欲しい。
◎公演情報
【マーカス・キング・バンド】
2019年4月9日(火)※終了
ビルボードライブ大阪
2019年4月11日(木)・12(金)
ビルボードライブ東京
1st ステージ 開場17:30 開演18:30
2nd ステージ 開場20:30 開演21:30
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